クモガニは何事もなかったのように、普段通りでホッとしました。
サンゴがコブシメの卵を守りました。
コブシメの卵はしっかり育っているようでした。
アカマツカサだらけ!
151個のゴルフボール、海に向かってボールを打つのはやめましよう!
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曇 気温27度 水温24度 透明度25m前後
5/23にボートを陸揚げして、船底塗料を塗ろうとしたら台風2号が来て今日まで実に9日間も、潜らずにいました。
水を得た魚の様に気持ちいいのは海に戻ったシードアー号だけではなく、ダイバー関口も同じです。
「台風2号のせいで海の中の地形が変わってしまった。」と、聞かされていたのでどのように変わったのか少し心配でとした。
ゲスト様のリクエストでクジラ岩に行くと、透明度は25mくらいでしょうか。そんなに悪くはありませんでした。
ウミガメが良く休んでいるカメハウスに行ってみると、カメハウスが砂に埋もれていました。
カメハウスは、水深18mにあり大きさは、直径7m、高さ3mくらいの円円錐型のコブハマサンゴで、サンゴの下にカメが休む絶好の窪みがあるのです。
水深18mの海底に影響を与えるには、波の波長が40m近い事になります。
台風当日、クジラ岩にどのくらい大きい波が、押し寄せていたのか想像するだけでびっくりします。
そして、そのカメハウスが半分くらい埋まっていました。
過去にも大きい台風がに何度も来ていましたが、カメハウスが埋もれる事はありませんでした。
そして、大きなカメハウスになっているサンゴが一部割れていて、台風のすさまじさを感じ゛しました。
心配な事が次々と浮かび、とりあえずガイドコースを回ってみるとフワフワのミズタマサンゴにはいつもの様にクモガニが2匹いて、安心しました。
フワフワのミズタマサンゴがクモガニを守ってくれたのかな?
そして、次に気になったのは、5/22にコブシメ同士が激しい♀の奪い合いをしていたサンゴです。
サンゴが折れていないかとても心配でしたが、サンゴは健在で、隙間に産み落とされたコブシメの卵をしっかり守っていました。
コブシメがサンゴの隙間に卵を産むのは、外敵から卵を守るだけでなく自然の猛威からも卵を守る為と分かりました。
総合的にクジラ岩を見た時は、台風の影響でカメハウスは被害があったものの、サンゴは相変わらず見事でホッとしました。
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次は、瀬底島です。
ここは洞窟や亀裂が多いので、心配する場所も多いです。
ダイバーよりもはるかに大きな岩が、どこからか舞い込んだりしているので、注意が必要です。
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クレパスやトンネル内を移動する時に、まず天井や上部の確認からです。
亀裂の上に、落ちてきそうな岩や危険な場所が無いか、確認が必要なのです。
普段通っているトンネルを、、十分な確認しながら注意深くく進んで行きました。
特に危険と思われるような落石なども頭上にも無く、安心が確認できました。
しかし、ここでも水中の景観は変わっていました。
真っ白な岩肌が見えている場所が至る所にあります。
真っ白な岩肌は、台風が来るまでは砂に埋まっていた場所です。
場所によっては深さ1mも砂がえぐり取られ、真っ白な部分が出ていました。
また、岩が割れると割れた部分も真っ白になっており明らかに岩が割れたのが見て分かります。
ただ、亀裂の中は普段よりもアカマツカサがずいぶんと増えている感じがしました。
ジョーフィッシュは、巣穴にたまった砂を一所懸命外に吐き出していつもの所にいました。
さて、瀬底島は5年ほど前まで海に面したゴルフ場がありました。
ゴルフ場が、営業を辞めて5年ほど立ちますが、海の中にゴルフボールが沢山落ちていました。
岩の間に挟まっていたゴルフボールが、今回の台風の波で、隙間から洗い出されて一か所ら集まっていました。
これだけのゴルフボールが落ちていた事も、台風が来なければ分からない事でした。
全部拾い集めると151個も有りました。
まるで自然が、「あなた達、人間が出したゴミですよ、ここに集めて置きましたから、あなた達で片づけて下さいね。」と言っているようでした。
1か所で151個なので、いろんな個所を回ると何個のゴルフボールが沈んでいるか想像を絶します。
ここで感じた事は、5年前にゴルフ場は閉鎖されているのに、落ちているゴルフボールが新しいので今でもこの場所でゴルフをしている人がいると言う事です。
「海に向かってボールを打つと、とても気持ちいい!」とゴルファーの話を聞いた事がありましたが、海の中はとても大変な状態になっています。
枝サンゴの枝の中に、ゴルフボールが3つも4つも挟まっていたりします。
間違って海に飛ぶ事も有ると思います。
その時は私たちが清掃活動をして、取り除いてますが、すべてボランティアで対応しています。
海にら落ちたゴルフボールは、サンゴや貝等の付着物が付いたりしてロストボールとしても利用できないので、本当にただのゴミなのです。
どうか、自然を大切にするゴルファーの皆さん、ゴルフボールはホールに向けてのみ、打って下さい。
本部町ダイビング協会からのお願いです。
台風の爪跡は、陸上だけでなく海の中でも想像を超えていましたが、自然の回復力を信じこれからも自然保護活動にも力を入れて行きたいと思った1日でした。
自然保護団体のブログの様になってしまいましたが、えーーと 本部の海は今回の台風でも大丈夫でした。
本部の海を心配されている皆様!どうぞ安心して遊びにお越しください。
本部でダイビング!
GO DIVE!
※本部町ダイビング協会では、東日本大震災で被災された方々を支援するために義援金箱を設置しており、協会会員ショップに置かれています。
シードアーは売上の一部も寄付させて頂いておりますが、1コイン(100円)で結構ですので皆様方もご負担がない程度にお気持ちをご協力よろしくお願い申しい上げます。
集められた義援金は、本部町ダイビング協会から日本赤十字沖縄支社に送られます。
本部町ダイビング協会 加盟店 五十音順
アクアポポ・アシビーブルー・エムエムシー・シードアー・セリシャス・ファイブオーシャン・マザーアース
本部でダイビング!
GO DIVE! |