曇り空ですが、とてもきれいな海です。
大砲は今でも空に向いています。
追悼の意を捧げました。
かつて、特攻隊基地が有った知覧町から届いたお酒。 |
晴 気温 23度 水温 21度 透明度 15m
今から、67年前の4/6ちょうど今日の事です。
今、私が立っている古宇利島の沖合2キロの地点でアメリカ軍の軍艦エモンズ号が神風特攻隊の攻撃を受け沈没しました。
今日は水中慰霊式典が有り特攻機と思われる機体等に献花し、両国の国旗を掲揚する予定でしたが、海が荒れて陸上での慰霊式典となりました。
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左の写真は、今から7年前にエモンズ号に潜った時に撮った写真です。
主翼は折れていますが飛行機の様に思えます。
軍艦は、原形をとどめており、「大砲は空に向かい今まで戦っていた。」と言うのが痛切に感じます。
特攻機に乗りこんでいたのは20歳にもならない若い青年も多かったそうです。
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自分の命と引き換えに、国の為に若い命が散って行ったと思うと、何ともやりきれない気持ちもなります。
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この場所に来ると、多くの人間が戦い、そして亡くなった場所なので「ここはダイビングの観光場所ではない。」と言う気持ちがとても強くなります。
ここ数年、シードアーはエモンズ号に来る事は有りませんが、以前ここに来る時は潜る前に、線香を焚き献花してから潜らせて頂いておりました。 |
宮司の方の慰霊の言葉に続き、歌を捧げました。
今日は、曇り空で海は荒れ模様でしたがとてもきれいです。
でも67年前の今日は、このきれいな空に特攻機が飛び交い軍艦と闘いながら命を落として行った同じ空や海だと思うと、涙が出てきました。
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祭壇には、特攻隊基地が有った鹿児島の知覧町のお酒も届けられ、御魂に捧げました。
日本・アメリカ関係なく両国の亡くなられた英霊に国旗も掲げられました。
景気がなかなか良くないとか、生活が大変と言いながらも 自分のやりたい事が出来たり、欲しい物を手に入れたり出来る今は、本当に幸せだと思いました。 |
エモンズ号に来なくなった訳は、私は「ここは遊びのダイビングで来る場所ではない。」と思ったからです。
しかし、数年ぶりにエモンズ号に関わりこの「歴史の事実を風化させてはいけない。」と言う気持ちも芽生えてきました。
姫ゆりの塔や戦跡は各地に有りますが、そこを観光地化して訪れる人を増やさないと、戦争の事実が風化してしまいます。
戦跡を観光地化することに抵抗がありましたが、世間に事実を知らせる為には観光地化する事も必要な事だと気がつきました。
皆さんにもエモンズ号の事や特攻隊の事等も知って頂きたいと言う気持ちからエモンズ号のダイビングも近い将来再開したいと思いました。
苦しいと思う時や辛いと思う時がありますが、特攻機に乗り込み体当たりしていった若い人たちに比べたら自分たちの苦労など、比べ物にならないと感じました。
元気よく頑張って生きていかないと、と思った1日でした。
本部でダイビング!
GO DIVE!
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